 その３： 冬２月、積雪はそれほどでもなかったが、雪の日が例年になく多かった。底冷えのする抜ける様な早朝、いつもの散歩コースを辿った。稲城大橋から南西に目を移すと、僅かにのぞく白一色の富士山頂（画面右上）が朝日にキラキラ輝いていた。珍しく薄化粧の箱根・丹沢連峰が輪郭を一層際立たせ、間近に感じられた。黒々と横たわる多摩丘陵をバックに向陽台の朝が静かに動きを始めた。 <メモ> 冬とはいえ、地表面近くを覆うスモッグやガスなどの影響か、透明度の高い日はめったにない。前夜のシベリア高気圧が日本列島へ強風と寒気を運び、久々にスモッグを一掃、雲一つない青空の下、鮮明な箱根丹沢の峰々をバックに素晴らしい冬の朝を迎えていた。（４、５月号掲載のパノラマ版です） |
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