 正午過ぎボローニャに入り素晴らしいレストランで昼食をとった。風通しのよい石積みドーム状空間にセットされたテーブルを囲むと、心地よい風が頬を撫でる。炎天下を歩いてきた我々にとってホッとする瞬間だ。高さ７・８メートルはあろうか、その空間を構成する頑強な石積みドームは数世紀前のものであろう。パスタ、マッシュルームにソース添えのメインデッシュ鶏肉が出された。 昼食後、市内散策。３５度を超す炎天下、マジョーレ広場を中心に歩いたが、この古い街には５・６世紀前からのアーケードが軒を並べ、何と延べ４７キロメートルもあるそうだ。アーケードの成り立ちは建物の上層部の路面迫出しが１から２ｍ迄を斜め材補強で許可を得られたが、３ｍを超えると、当時の建築基準法で地上からの支柱が必要となり、アーケード様式に発展していったとの事である。 権力闘争の象徴として、高さを競ったポルタ・ラヴェニャーナ広場の２つの塔の傾き、１１世紀に創立され１９世紀まで現存した世界最古のボローネ大学見学、１３９０年建立のサンペロニオ聖堂を見た後、再びバスに乗り込みフィレンツェへと向った。 予想していた通り、ポンテ・ヴェッキオ橋近くのデリ・オラフィのホテル設備は最高である。勿論風呂場の設備もよく、日本の一流ホテルと遜色ない。また、部屋数４２と少なく家庭的ムードの中で管理も行き届き、三日間快適に過ごす事が出来そうだ。２０８号室から見る裏通りも素晴らしい。 これまでもそうだったが、街の中心地やホテルへは観光バスの乗り入れが難しく、禁止エリアのギリギリまで来るとその先は歩いて行く事になる。デリ・オラフィのホテルまで徒歩１０分を要した。 夕食はイタリアンレストランでとり、帰りは閉店後の商店が並ぶベッキョ橋を散歩しながらホテルへ戻った。 |
中世の面影を残すﾎﾞﾛｰﾆｬの街中風景です！ ｲﾀﾘｱ中北部ｴﾐﾘｱ･ﾛﾏｰﾆｬ州の州都、ｴﾄﾙﾆｱ時代（ＢＣ）にまで溯る古い都市です。 加えて、ﾖｰﾛｯﾊﾟ最古の大学創立やｱｰｹｰﾄﾞ発祥の地、美食の街としても知られています。 水の都ｳﾞｪﾈﾁｧとの別れを惜しみつつ、ﾘﾄﾞ島を離れた我々御一行様はﾌｨﾚﾝﾂｪへと向った。 ﾎﾞﾛｰﾆｬはその中間、南南西155ｷﾛに位置し、正午過ぎに到着した。 強烈な真夏の太陽を背に、中世の造形美と往年の美学を一層際立たせる街並、往来を挟んで建ち並ぶ古典的ｱｰｹｰﾄﾞが延々と続く中、我々一行は、とあるﾚｽﾄﾗﾝへ吸い込まれていった。 <旅行メモ> |