今回もＳＨさんからメールを頂いていなかったならば、そのまま放置していたであろうこの絵柄も、これを契機に完成する事が出来、感謝申し上げたい。（注：画像左手前は繋留中のﾓｰﾀｰﾎﾞｰﾄ） 次回はアーケード発祥の地、ボローニャの街並です。 <メモ>７月４日、何ヶ月か振りかでＳＨさんからメールを頂いた。昨年６月イタリア旅行の折、ご一緒した方で、丁度一年が経つとのこと。また、今年はドイツ、スイス、ウィーンを旅行されたとのことを伝えてくれた。多分、絵の先生であるＭＫさんとご一緒のご旅行を楽しまれた事でしょう。（２００４年７月８日記）

暫しゴンドラに揺られて狭い水路を進むと、古びれたレンガ造りの建屋が目に入る。 堅牢な二つの窓には鉄格子が嵌め込まれ、その中央には、コバルトブルー色の扉が水路に向って静かに対峙していた。 素朴な煉瓦積み壁に刻まれる時の流れ、幾度となく潮の干満差で生じた腰壁の微妙な変化などが、ヴェネチアの歴史を深く印象づけていた。 年輪を重ね、風化したゴツゴツの煉瓦と石組みの質量感、色合いを如何に描写するか、こだわり続けた結果、２ヶ月余りがアッと云う間に過ぎ去ってしまった。 とは云え、あくまでも自己満足の世界。気が向くと、ガムシャラに筆（マウス）をとるが、挫折感や行詰まったりすると、一週間から十日間も手を入れない日々が続く。 <<もどる