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 1975年4月下旬撮影。アルジェからラクアットへの道はサハラ砂漠の玄関口である。出発に先立ちプジョーのボンネットや
フロント部にグリスを入念に塗る(ワックスではない!)。砂漠の中を走るアスファルト道は、白い砂丘と対照的に黒帯の様に見える。その黒帯を這うように白砂が横切る。あたかもベルトコンベアーに乗った砂塵が国道上を舞う。これらはフロント部のライトやボディに容赦なく当りヤスリを掛けた様になるらしい。その対策用にグリス塗りが現地のノウハウだ。
国道を離れ砂漠のくぼみに入ると、周囲が高く自分が何処に居るのか、足跡も掻き消され、暫し錯覚に陥り方向音痴?、
変な気分である。砂嵐の時の移動は避けたい。 アルジェリアの土産品"砂漠の薔薇"をお勧めする。