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１９８５年５月上旬撮影。快晴のアンマン市内を抜け、カラクへの道のりを一五〇キロ南下する。その中間地点でワジヴァレーなる地球的規模の割れ目を通過、ケニアのリフトヴァレーの延長線上にこのワジヴァレーがあることを知る。褐色の不毛の大地を東西に切り裂いて走る割れ目は幅数キロ深さ四乃至五〇〇メートルはあろうか、その裂けた対岸の壁にジグザグに刻まれた筋状の道路が見え隠れする中、車はどんどん下り始めた。 　いつ落下したのであろうか、岩石が道路脇に転がり、またこぶし大の石がドライバーのハンドルを不規則に変えさせる。褐色の谷間を過ぎ、平坦な国道クインロードを南下、死海東部に面した緑が比較的多い穀倉地帯に入る。途中沿道にあるジェッダ村を通過した。