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コメント：通常ロンドン一泊をお勧めしますが、今回はハードスケジュールを組み、ヒースロー空港からガートウィック空港への移動を含め、乗換え３時間、カンパラのエンテベ空港行きとしました。
ほぼ赤道直下にありながら、標高１１５５ｍ高地に町を構えた温暖な気候、年間を通じ２１度±１度と云うフラットな気温です。この季節、太陽は北回りに移動します。（秋は南回り）
首都カンパラは緩やかな丘陵の続く緑に包まれた静かな町です。ひときわ小高い丘の上に立つインターナショナルホテル、老舗のグランドホテル、イタリア料理の旨いスピークホテルなど、町の中心に集まっています。
何と云っても、ヴィクトリア湖の大きさには度肝を抜かれますね。アフリカ第一、世界第二の淡水湖は、湖面の標高が１１３４ｍ。日本の琵琶湖が103個すっぽり入ってしまう大きさです。大型の船舶が浮かび、正に海と云った感じ！ケニアのモンバサ港、タンザニアのダレスサラーム港から鉄道が延び、湖港から航路で結ばれています。
カンパラから東方８０キロに位置するジンジャの町はヴィクトリア湖水をリポン滝を通じて流出し、毎秒６００トンの水量を白ナイル川へ供給し続けています。
19世紀の中期から後期にかけ、ヨーロッパ人によるアフリカ奥地への探検時代でした。リビングストン、スピーク、スタンリーなどの探検家はアフリカにとって欠かすことの出来ない名前です。英国の宣教師であり、また探検家であったリビングストンは、1849年アフリカ奥地を探検、1855年ヴィクトリア湖を発見しています。小舟を漕ぎ
3440km の湖岸を探索、３５日を掛けて「湖」であることを証明したと云われています。
遅れること7年、スピークは1862年タンガニーカ奥地から現地に入り、ナイル川の水源探検を開始、ジンジャのリポン滝を通じてヴィクトリア湖の水が、白ナイルに流出していると推測した訳です。 |
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また、同じころナイル源流を下流のスーダンから湿地帯を溯ってきたベーカー探検隊と偶然出会い、合流、確証を得た訳です。一方、英国に帰国していたリビングストンは、1866年ナイル水源地探検のため再び戻ってきました。だが、その後５年間消息を絶ってしまいます。ジャーナリストであり探検家であったスタンリーは、リビングストン探索のため、当時のニューヨークヘラルド紙特派員として赴き、1871年リビングストンと劇的な会見を行ったことは有名な史実です。
カンパラのスピークホテルやジンジャのリポンホールホテルなどは、これらに由来する名前なんですね。余談ですが、ヴィクトリア湖でとれるキング・フィッシュを輪切りにしてバター焼きすると最高です。でも、熱帯虫が寄生しているため、刺身にしては食べられません。また、湖水での水泳も傷口から熱帯虫が浸入するといわれ、泳ぐのは止めた方がいいでしょう。
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