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テレビ報道などで注目のクウェート！
二月四日政府専用機でクウェート入りした陸上自衛隊の本隊第一陣の隊長が「身の引き締まる思い、、、、」と語っていた。
＜2002/12/28記＞大量破壊兵器の廃棄を求める国連安保理決議に基づくイラクのIAEA査察が続いている中、クウェートの砂漠ではイラク攻撃準備のための米軍演習が行なわれている。何となくきな臭い感じがしますね。バンコク、カラチ経由のクウェート行きです。南回りで行った３４年前を思い出しました。
＜女優佐久間良子＞
イラク国境へ通じる国道が灰色の土漠を貫く唯一の人工物である。イラクから野菜を満載したトラックや飲料水を運ぶタンク車が頻繁に交差し過ぎ去る。小さな町を過ぎ、しばらくはなんの変哲のない砂漠を進むと、やがて緩やかなカーブの小丘が見えて来た。そこには十坪ほどの平屋建てが立ち、踏切の遮断機の様なゲートが道をふさいていた。これがイラクとの国境である。Yさん曰く『本当の国境はこの先何十キロか向こうにあるんだが、砂漠ばかりで車は走れず、人は炎天下五〇度を超えるこの砂漠の中を歩いて国境は越えられない。チェックポイントはどこにあってもいいんだ』とのこと。国境ゲートで
Uターンした二人は帰り道、某社の地上衛星局建設現場へ立ち寄る事が出来たがほとんど作業者は不在だった。偶然にも工事責任者に出会い挨拶を交わした。日中は暑さが厳しく主な作業は夜間に照明を灯け、明け方までの涼しい内が勝負であると、話してくれた。
ペルシャ湾に面したクウェートの港界隈は人通りも多くパジャマにフードを付けたアラビア独特の風俗が珍しく映る。狭いバザールの通路には日用雑貨品が店々からはみ出し所狭しと並べられ、或る物は天井一杯に下げられ、その間を買い物客が肩を擦れ合う様にして行き来する。日本人が珍しいのか遠巻に我々の行動を注視している。マラハバ！（こんにちわ）覚え立てのアラビア語で挨拶すると屈託のない子供達が集まり、それに引きずられるように大人達も寄って来る。数枚の写真を撮ってやると、俺も俺もと集まって来るのには驚いた。港からのぞむファイラカ島は強烈な太陽の元でエメラルドブルーの海に白く帯状に映えている。古代遺跡があり観光船で小一時間で往復する距離にあったがチャンスを閲してしまった。 |
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帰国当日、空港の搭乗タラップ付近で十数人の日本人が誰かを見送りに集まっていた。その内の年配の紳士が小柄な日本人女性に花束を贈呈している。Yさんに言われ気付いたが、その女性は女優の佐久間良子であり、紳士はクウェート大使であった。何でもカンヌの映画祭の帰途、佐久間良子のフアンである大使の要望で立ち寄って貰ったとのこと。この辺の大使業は優雅なものである。偶然機内では通路を挟んで向かいの座席に彼女が座り、回りの様子からどうも独り旅の様だ。やがてスチワーデスが酒と食事の注文を聞きに来たが言葉が通ぜずシドロモドロ。あげくの果てに飲んだワインの支払いを小銭入れのチャックを開いてスチワーデスに取って貰う始末。その様子を見ていた窓際のYさんはクスクス笑っていた。その内、周囲に座る日本人乗客がそれと気付くと手帳や紙を持って彼女の回りを囲みサインをせがんでいた。（１９６９年６月の日記より） |