モスクワ（ロシア）

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Weather comparison with Moscow and Tokyo

コメント：欧州への北ルートは、東京国際空港を離陸すると、多摩川の河川を眼下に佐渡上空を経て日本海に出る。漁船が点々と浮かぶ海面も途切れ、ハバロフスクからシベリア上空をモスクワに向けて飛ぶ。

成田を正午の便で発ち、真夏の太陽の下、北部シベリア上空１１，０００ｍで西北にルートをとる。眼下に展開する名もない大河が幾筋も北極海に向けて蛇行する。灰色の山々にまだら模様をつくる残雪がツンドラの大地を覆い、視野いっぱいにどこまでも続く。
10時間は過ぎただろうか、これまでの単調なエンジンの音からｷｭｰﾝと絞り込まれる音に気付くころ、アエロフロートは機首を下げ始め着陸体勢に入る。夕方の６時とは云え、まだまだ日中真っ盛りのモスクワ国際空港に轟音を響かせ車輪を軋ませながら舞い下りる。この時期、一年で最も長い夏至の季節である。日暮れまで優に４時間余り、非能率的な通関システムが、この先の旅を暗示しているかの様だ。
でも、最近のモスクワ観光は比較的人気が高い。赤の広場クレムリン、世界遺産のセルギエフ・ポサード観光、古都スズダリ観光、ウラジミル観光などが人気の的だ。