| ＜もどる＞ |
コメント：
バンコク経由アンマン行きのルートです。セキュリティチェックが厳しいロイヤルジョルダンエアー、バンコクで出発ロビーでのチェックを受ける。直行便に乗り込むためタラップを上ると、東京からの荷物が、滑走路に放置され自分の荷物を申告しないと搭乗できないとのこと、荷物を開け中味を一つ一つ調べ、再びタラップを上がりやっと搭乗する始末。アンマンからペトラまでカラクを通り、陸路２０６ｋｍ約四時間を要する。
ペトラの気象を見てみよう。標高も1000ｍ以上、年間雨量は、たったの3ミリ（2.35ｍｍ）とは驚く。まるっきり雨が降らずゴツゴツした砂岩と茶褐色の砂漠気候の極めて乾燥地帯である。
ペトラのレストハウスに一泊、二時間半に亘り広大な砂岩層の岩山、その壁面に壮大な神殿の神秘さに驚く。ペトラ遺跡観光の後、紅海とシナイ半島のつけ根に位置するヨルダン唯一の港アカバへと向かう。途中人家らしきものもなく、強烈な太陽が土漠を容赦なく熱し、まるで月世界の様相を呈する。灼熱の大地に黒々と走る一筋のアスハルト道路は、かげろうが這い、時々交差するベンツ製の大型輸送トラックがあたかも鏡面上を迫り来る。荷物を満載した緑ナンバーのヨルダン国内車両にまじり、サウジや赤ナンバーのクウェート、そして黄色ナンバーのイラクなど、他国籍車両が猛スピードで過ぎ去る。
|
|
アカバの郊外に入ると、大型トラックが５０台ほどオレンジ色の照明下で駐車していた。荷を解き、浜辺を散策、海に向かって右側見るとイスラエルの港が目と鼻の先に見える。なんて近いのだろう。港湾設備や家々がはっきり見える。 この地続きには、ヨルダンとイスラエルとの厳重な国境線が張られているのだろうか。(1985年5月記ス)
|