 店先では、今しがた買い求めた土産袋を下げ店を出るご婦人たち、午後の陽射しを受けながら赤い長椅子に紙袋を小脇に休む年配者、軒先から張られた高尾まんじゅうの幕が目に入る。左右端の古風な行灯(あんどん)型看板が、更にひさし上の見事な屋根看板が緑青色の銅板に金文字を浮き出させていた。二階建屋の背景に目を移すと、紅葉に彩られた裏山の木々が素晴らしい。前月号と見比べて下さい。 |
前日の日曜日、テレビで高尾山の見事な紅葉を報じていた。 翌日、秋晴れと暖かさに、行こうと云うことになり二人で出掛けてきた。 南武線の分倍河原で京王線に乗換え高尾山口駅へと向う。快晴に誘われてか大勢の人たちが乗車していた。平日と云うのにこの賑わいは、前日のＴＶ報道と無縁ではないと思う。 この前行った鬼怒川温泉の奥地「八丁の湯」に続く今年二度目の紅葉鑑賞となった。 一号路のハイキングコースを取り上ったが、昨日の雨で水溜まりが、そこここに残っている。やがて、幼稚園児たちが黄色い声をあげながら坂下から我々を追い越していった。 高尾山薬王院まで小一時間を歩いたが、帰りは二人乗りのリフトで下山した。 国道沿えに高尾山口駅へ向う途中、近くの老舗和菓子屋が目に留まり、ここに紹介することとなった。 |