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「ロストワールド」不二書房版(=オリジナル)2色刷りです。62年経っていますが、鮮やかな赤の配色を維持していますね。紙質は悪いが、オリジナルはそれだけで十分魅力があるものです。 ロストワールド(地球編)9頁


昭和23年12月15日印刷
昭和23年12月20日発行
昭和24年2月10日再版発行
著  者     手塚  治虫
発行者     中村  猛夫
印刷者     高橋 朝陽堂
発行所       不二書房
やっぱ!モノクロだと物足りなさを感じますね。若干線も太いので躍動感に乏しい様です。
これは、新たに版を起こしたのでしょう。猫版が異なりますね。倒れている博士のスーツの柄が微妙な違い、ヒゲオヤジの左膝の皺の描写などオリジナルと比較して観て下さい。それから、吹き出しの台詞も変えていますね。


”ひだりの目がくりぬかれているぞ”
”ひだりの目がとられているぞ”

”わあッ入れ眼をぬすまれたァ”
”わあッ入れ眼を盗まれたァ”

初期傑作集-1 ロストワールド159頁

1990年2月10日初版第一刷発行
著  者     手塚  治虫
発行者     相賀  徹夫
印刷者     (株)小学館
発行所     凸版印刷(株) 
オリジナル版から直接白黒フィルムに撮ったのでしょう。他の事例から立証されます。更に、吹き出しの台詞もオリジナル版と全く同じです。ただ、コントラストの点で画質の鮮明さを欠きますね。昭和50年代この位の印刷技術しかなかったでのしょうか。


ロストワールド(前世紀)9頁

昭和51年8月5日印刷
昭和51年8月15日発行

著  者     手塚  治虫
発行者     矢貴  昇司
印刷所     創生 印刷所
発行所     桃 源 社
珍しい2色刷りです。直接カラーフィルムに撮り、印刷したものと思われますが、オリジナル版と大分違いますね。また、手塚先生の「あとがき}で断っているように吹き出しの台詞をかえています。
(文庫版なのでサイズが異なります。)
ロストワールド15頁文庫版

平成6年11月15日印刷初版発行

著  者     手塚  治虫
発行者     角川  歴
発行所     (株)角川書店